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キンカンのびん?

奇跡的に原型を保ったまま海辺で発見されたびん。口のあたりがほんのちょっとだけ欠けていた。

そんな状態だったから「比較的最近のびんなのかな」と思いつつ拾い上げると、底の面になにやらエンボスで文字のようなものが書いてあった。とにかく持って帰ろう。



家に帰って洗ってみると、びんが角度によってひどく歪んで見えることに気づいた。底にあるエンボスの文字は「金冠」と読める…ような気がする。もしやあの有名なかゆみ止め薬「キンカン」のびん? でもキンカンのびんは確か円筒ではなく小判型だったはず。

こんなときはまず「びん博士」こと庄司太一氏の著書「びんだま飛ばそ」か「平成ボトルブルース」を広げる。「びんだま飛ばそ」にはキンカンの項があり、そこには小判型のびんに混じって、円筒形のびんが2本載っていた。一本は私の拾ったものと同じ緑色、もう一本は茶色。底の写真も載っていて、それには全く同じように「金冠」を三角にデザインしたロゴのエンボスがあった。
「やっぱりこれはキンカンのびんだったんだ!」 小躍り。
さらに本文をよく読むと、円筒形のびんは軍用に使われていたかもしれないという記述があった。正確なところは、金冠堂の市川氏が亡くなられたことによって、この本では明らかにされていない。



もし軍用に使われていたものだとして、何故三浦半島の磯で眠っていたのかだが、三浦半島には軍事施設もいくつかあったようなのでさほど不思議でもないかもしれないし、もしかしたらどこか遠く戦火の激しい地からはるばる流れ着いたのかもしれない。
答えはこのガラスびんしか知らない。